栄養豊富で青汁の原料にも
「今日摘んでも明日には芽が出てくる」ほど生命力が強いといわれることから、その名がついたという明日葉。日本が原産の野菜で、温暖な地域の海辺に自生する植物です。さまざまな栄養素が豊富に含まれていて、青汁やサプリメントの材料にもよく使われています。とくに豊富に含まれている栄養素が、明日葉の主成分でもあるカルコンです。カルコンはポリフェノールの一種で、強い抗菌作用を持ち、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。さらに血糖値や血圧を下げる効果も確認されていて、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にも力を発揮します。
そのほかの栄養素としては、カルコンと同じくポリフェノールの一種のクマリン、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち免疫力を高める効果があるβ-カロテン、人参の5倍も含まれるビタミンE、ピーマンの3倍含まれるカリウム、レタスの5倍含まれる食物繊維などがあります。
油調理で栄養の吸収率アップ
明日葉に含まれているβ-カロテンは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンです。そのため、油を使った調理をすることで吸収率が高まります。また、明日葉の独特な苦みも油が覆ってくれるので、苦みが気になる場合には天ぷらや炒め物などにして食べるといいでしょう。さらに、たんぱく質と合わせることでも苦みを抑えることができます。肉類や豆腐を使った献立にもチャンレジしてみましょう。