血糖値の悩みにも
食後の血糖値の上昇を抑える効果があるとされる菊芋は、健康志向の高い人を中心に注目されはじめている野菜のひとつ。「天然のインスリン」とも呼ばれるイヌリンという栄養素が豊富に含まれているのです。このイヌリンは、消化することでオリゴ糖の一種であるキクイモオリゴ糖となり、血糖値の異常によって起こる糖尿病といった症状などに良い影響を与えるとされています。また、菊芋はデンプンをあまり含んでいません。カロリーは、似たような調理ができるじゃがいもの半分以下です。腹持ちが良く、食物繊維を多く含んでいるので、便秘の解消や中性脂肪を低下させるなどの効果も期待できます。
さらに、菊芋はカリウムも豊富。カリウムはナトリウムを排泄する役割があるので、高血圧が気になる方にもおすすめの野菜です。
一方で、ビタミン類はあまり多く含まれていません。献立を考える際には、ビタミン類を多く含む食材と組み合わせるといいでしょう。
加熱も生もOK！
調理方法は煮物、味噌汁、フライ、丸ごとオーブンで焼くなど、じゃがいものように使えてとても便利。さらに、生のままでも食べられます。皮をむいて細く切ったものをサラダに加えると、シャキッとした食感でおいしさがアップします。流通量が多いとはいえない菊芋ですが、旬にはスーパーに出回る機会も増えるので、ぜひチェックしてみてください。