元気な毎日を過ごすために、春の不調の原因や解決方法をトモズの管理栄養士&薬剤師がアドバイスします!
春の不調、こんなことはありませんか?
□ なんとなくやる気が起きない□ 体がだるい日が続く
□ 寝つきが悪く、よく眠れた気がしない
□ いつも鼻炎に悩んでいる
□ 肌荒れや肌のかゆみが気になる
□ ぼんやり頭痛が続く
□ 気分が落ち込む日が多い
□ すぐにイライラする
□ お腹の調子が悪い
□ 食欲がない
心の病は増加中
厚生労働省の調査結果を見ると、気分障害の患者数は年々増加していることが分かります。新しい環境がスタートする春こそ、心身の健康をいつも以上に大切に考えなくてはいけないのかもしれません。気分[感情]障害(躁うつ病を含む)の総患者数(平成29年)
春の環境で乱れる自律神経
ぽかぽかと暖かくなり、草木や動物、虫も元気に活動を始める春。私たち人間も、新しい世界に飛び込んだり、新しい人と出会ったりと、希望に満ちあふれるような季節……。ところが、なぜか春になると気分が落ち込んだり、体調を崩したりする人が多くいます。その原因のひとつに、新しい環境によるストレスや激しい寒暖差によって、自律神経が乱れてしまうことが挙げられます。自律神経とは、内臓や血管などの働きを整える重要な役目を持つ神経のひとつです。
自律神経には、活動しているときに優位になる交感神経と、休んでいるときに優位になる副交感神経があります。ところが、休んでいるときに交感神経が優位になったり、逆に仕事をしなくてはいけないときに副交感神経が優位になったりすると、体や心の調子も崩れてしまうのです。
そこで、自律神経を整え、春を元気に楽しく過ごせるよう、体調不良をうまく乗り越える方法を身につけておきましょう。
“なんとなく体調不良”を解決しよう
トモズの管理栄養士がアドバイス アメリカンファーマシー 東京ガーデンテラス紀尾井町店 小石 彩花春は1日のなかでの寒暖差が最も大きい季節です。また、新しい環境に身を置くことでストレスもたまりがちです。こういったことから自律神経が乱れ、体調不良につながりやすくなるのです。適度に運動したり、ぬるめのお湯にゆっくりつかってリラックスしたり、質の良い睡眠をとったりすることが大切です。
「だるい」「疲れやすい」
栄養バランスの整った食事、質の良い睡眠をとりましょう。これらの食材に含まれるビタミンB1は、にんにくと一緒にとると吸収率がアップします。【おすすめ食材】豚肉、うなぎ、玄米ごはん
これらの食材に含まれるビタミンB1は、にんにくと一緒にとると吸収率がアップします おすすめレシピ 豚肉と焼き梅のスタミナスープ
材料 〈1人分〉
鶏がら顆粒…小さじ1 水…1と1/2カップ
豚ロース肉…60g 油…適量
にんにく…1/2片 豆苗…40g
にんじん…1/8本 梅干し…2個
作り方
①梅干しの皮に色が付くくらいに焼く。
②にんにくをみじん切りにする。
③豚肉を1cm幅に切り、にんにくと一緒に油をひいたフライパンで焼き色を付ける。
④豆苗を一口大に切る、にんじんをピーラーで薄切りにする。
⑤水を沸騰させ鶏がら顆粒、豚肉、豆苗、にんじんを入れてひと煮立ちさせる。
⑥器に盛り、焼き梅を添えたら完成。
「食欲がない」
ストレスによって代謝が低下して、消化や吸収がうまく行われていないのかもしれません。適度な運動でストレスを発散。リラックスできる時間を設けましょう。【おすすめ食材】高タンパクのささみ
「冷える」
自律神経が乱れると、体温調節がうまくできなくなって血流が悪くなります。適度な運動やマッサージ、入浴などで、血流を良くすることを心掛けましょう。【おすすめ食材】にんじん、しょうが、にんにく
しょうがは加熱するとより冷えに効果的
市販薬も上手に活用しよう
トモズの管理薬剤師が教えます 汐留シティセンター店 加藤智子ストレスを感じることによって、「なんとなく不調……」ではなく、本当に具合が悪くなることがあります。頭痛や下痢・便秘、不眠などに悩まされているとき、生活習慣を整えるとともに薬を上手に活用して体を楽にすることも大切です。 頭痛
頭痛を我慢し過ぎるのもあまりよくありません。鎮痛剤は、痛みが強くなって服用しても効果を期待できないため、早めに服用しましょう。
ここに注意!
頻繁に薬を服用すると薬物乱用頭痛につながる場合も。頭痛の頻度が多い、吐き気・嘔吐を伴う、目の奥に激痛が走るといった場合は、病院を受診しましょう。 下痢・便秘
下痢の場合も便秘の場合も水分補給が大切です。腸内細菌のバランスを整える整腸剤なら、下痢や便秘に対応できます。
ここに注意!
食中毒による下痢に下痢止めはNG。また、下痢や便秘の症状が重かったり、発熱したりするときには病院を受診しましょう 不眠
眠れない日が続くと、体と心にさらにダメージを与えます。ときには睡眠導入剤や睡眠改善薬の活用もおすすめです。「柴胡加竜骨牡蛎湯」や「加味帰脾湯」といった漢方薬も効果的です。
ここに注意!
のどが渇いたり、翌日まで眠気が残ることもあります。アルコールを飲んでいるとき、また催眠鎮痛剤、風邪薬、解熱鎮痛剤、酔い止め、アレルギー薬との併用はできないことがあります。
薬とサプリメントの飲み合わせ
サプリメントは「食品」という位置づけではありますが、薬と類似成分が含まれていることがあります。飲み合わせによって薬の効果を強めたり、逆に弱めたりする場合もあるため、併用する場合には医師や薬剤師に相談しましょう。
花粉症 Q&A
Q. 花粉症の場合、食生活ではどんなことに気を付ければいいですか。A. アレルギー反応のため、免疫機能とかかわりのある腸内環境を整える食事をすることが大切です。以下の食品を積極的にとり入れましょう。
ビタミンC…グレープフルーツ、赤黄ピーマン、ブロッコリー
ビタミンB6…さんま、まぐろ
EPA・DHA…いわし、さば、さんま
カテキン…緑茶
乳酸菌…乳酸菌飲料、ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け
Q. アレルギーの薬を服用しているときに鎮痛剤や胃薬を飲んでも大丈夫ですか。
A. 薬によっては服用できないもの、あるいは副作用が強く出るものがあるため、医師や薬剤師に相談しましょう。
鎮痛剤…アレルギー薬の抗ヒスタミン剤と併用すると、製品によっては眠気の副作用が強く出ることがあります。
胃薬…アレルギー薬の内服のステロイド剤と、市販薬の「H2ブロッカー」と呼ばれるタイプは服用できません。 おすすめレシピ バナナとほうれん草のヨーグルトドリンク \腸内環境を整えることも花粉症対策につながります/
材料 〈1人分〉
バナナ…1本 ほうれん草…2~3本
ヨーグルト…70g はちみつ…5g(ティースプーン1杯)
作り方
①バナナの皮をむいて端を切り落とす。
②ほうれん草を5~6cmに切る。
③バナナ、ほうれん草、ヨーグルトをミキサーにかける。
④グラスに注ぎ、はちみつをかけて完成。
column 敏感、荒れ気味の肌ケア
花粉や黄砂、さらに紫外線や気温の変化によって、肌は敏感になりがちです。さらに、新しい環境による疲労やストレスも肌にトラブルを招きます。1日の終わりには、丁寧に汚れを落として、スキンケアも念入りに。ストレスを発散できるよう、睡眠前は落ち着いた時間を過ごすようにしましょう。
柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒
イライラ・興奮して寝つきが悪い不眠症を改善する漢方薬。
ネルノダ 100ml /
粒タイプ〈10袋〉4粒×10
睡眠の質を向上する機能性表示食品。飲みやすいしょうがオレンジ味。
オードムーゲ 薬用ローション
殺菌・抗炎症成分配合。潤いを与えて、繰り返すニキビや肌荒れ予防に。
きき湯 ファインヒート リセットナイト
体温リズムに着目した入浴剤。おやすみ前の温浴習慣で睡眠の質をアップ。