睡眠力をアップしよう 前編

ぐっすり眠ることは1日を元気に過ごす源になります。
しかし、睡眠に満足できていない日本人も少なくないようです。
そこで、睡眠力アップのための快眠ポイントをご紹介します。

休日の〝寝だめ〟は睡眠の質を下げる!?

「仕事が忙しい平日は睡眠が足りないから、休日に思う存分寝ている」という人も多いのではないでしょうか。休日にたっぷり寝ることで、1週間の疲れがリセットされるような気がするからでしょう。しかし、この〝寝だめ〟ともいえる行動、実は睡眠の質を下げている可能性があります。
 そもそも、睡眠に関する問題を抱えている日本人は少なくないといわれています。睡眠時間そのものが少ないことはもちろん、寝付きが悪い、夜中に目が覚める、ぐっすり眠れた気がしない、仕事中に眠気に襲われるなど、さまざまな悩みがあるようです。
 睡眠は、上記の通り、体にとって重要な多くの働きを持っています。そのため、質の良い睡眠を得ることは健康を管理するうえでも大切なこと。そこで次のページから、現在の睡眠の悩みや問題を整理して、日々の生活のなかでできる睡眠力アップの方法を考えていきましょう。

体のメンテナンスに大切な“睡眠”の働き 眠ることは単にその日の疲れをとるだけでなく、私たちの体にとって重要な多くの働きをしています。
体の疲れをとる 成長ホルモンを分泌する 傷ついた細胞を修復する ストレスを解消する
脳の疲れをとる 記憶したことや情報を整理する 感情を整理する 免疫力を高める

体のメンテナンスに大切な“睡眠”の働き


日本人は睡眠が十分ではない? 「ここ1カ月間、あなたは睡眠で休養が十分とれていますか」という問いに対して、約20〜30%の人が「あまりとれていない」、または「まったくとれていない」と回答しています。とくに、働く世代において、その回答が目立つようです。

日本人は睡眠が十分ではない?

((出所:平成26年国民健康・栄養調査結果の概要より作図))