根元に栄養がいっぱい
白菜の芯のような見た目のチコリ。日本ではまだまだポピュラーとはいえませんが、原産地であるヨーロッパでは普段の食卓にも登場している庶民的な食べ物のようです。フランス語ではアンディーブといい、フレンチレストランのメニューなどでこの名前を見たことがある人もいるのではないでしょうか。あえて遮光した環境で栽培することによって本来あった苦みを抑え、白くやわらかい歯触りが特徴の食べやすい野菜に改良されています。
チコリには水溶性食物繊維の一種であるイヌリンが豊富に含まれていることが特徴です。イヌリンは糖や炭水化物の約半分のカロリーで、肥満や生活習慣病の予防、便秘の解消などに効果的な栄養素といえます。また、消化の促進や肝機能を高める働きがあるチコリ酸、ナトリウムの排泄を促して血圧の上昇を抑えるカリウムも豊富に含まれています。これらの栄養素は塊根部に多く含まれているので、根元までしっかり食べるようにしましょう。
お皿代わりにも!
おすすめの食べ方は、ほんのりとした苦みが楽しめるサラダで味わうのが一番です。チコリのボート状の葉の形をいかした食べ方も試してみましょう。チコリの上に具材を盛り付けるととてもおしゃれな一品に仕上がります。サーモンやアボカド、チーズ、オニオン、ナッツ類など相性のいいものが多く、パーティーメニューとしても映えること間違いなしです。