season:Spring うど

スーパーにも売っているけれど、ちょっと珍しい旬の食材。特徴やおすすめの食べ方などをご紹介します。
今回のアドバイザー

管理栄養士 大手町カンファレンスセンター店 下田 望未

部位別のおいしさ

 独特な香りとシャキシャキとした食感。うどは山菜を代表する食材でもあります。光をさえぎって栽培される「白うど」は1年を通して売られていますが、天然ものの「山うど」は冬の終わりごろから店頭に並び始めます。
 「春うど」とも呼ばれる旬の山うどはやわらかくて香りも際立つので、ぜひこの時期に試したい味覚のひとつです。
 うどの魅力は、どの部位も余すことなくおいしく食べられることです。皮ならきんぴら、葉ならごま和え、茎ならサラダや炒め物、酢味噌和えがおすすめです。また天ぷらなら、どの部位を使用してもおいしさを楽しめます。
 一方で、唯一の難点があくが強いことです。しかし、酢水に15~20分ほどさらすだけであく抜きは完了します。このひと手間があることで、うどがちょっとした珍味に感じられるのかもしれません。

芽キャベツの特徴
■主な栄養素 (可食部100gあたり)
エネルギー……19kcal
たんぱく質……1.1g
脂質……………0.1g
炭水化物………4.3g
ビタミンC……5.0mg
カリウム………270mg
ナトリウム……1.0mg
カルシウム……11mg
マグネシウム…13mg
水分……………93.9g

■カリウムに注目
うどにはカリウムが比較的多く含まれていることも特徴のひとつ。カリウムはナトリウムを排出する働きがあるため、塩分のとり過ぎが気になる人にもおすすめです。

ヘルシー素材としても

 うどは、エネルギーの生成に欠かせない栄養素であるアミノ酸の一種、アスパラギン酸が豊富に含まれています。私たちは体内に乳酸がたまることで疲労を感じるのですが、このアスパラギン酸には乳酸をエネルギーに変える力があります。つまり疲労回復効果が期待できるというわけです。
 また、うどはカロリーが低く全体の約94%が水分でできています。食物繊維も豊富に含まれているのでダイエット食としてもおすすめです。 選び方(山うど)のポイント
芽の先がピンとしてみずみずしい 茎が太くて短い うぶ毛が全体に密集してついている 保存方法
苦みが出るので、本来は早めに食べるのがおすすめです。保存する場合は、光に当てるとかたくなるので、湿らせた新聞紙などで包んで冷暗所に置いておきましょう。長期保存の場合は、下茹でしたものを小分けにして冷凍庫で保存。