健康寿命にも影響する!? 歯周病を防ぐことが自分の歯をたくさん残すポイント

健康な歯があることは、モノを「食べる」だけでなく、「話す」「笑う」といった日々の生活を豊かにする基盤も支えます。そして、多くの歯を残すことは健康寿命を延ばす大切なポイントともなるのです。そこで、健康寿命と残存歯の関係、オーラルケアにおすすめのアイテムをご紹介します。

 噛む力がある人ほど健康でいられる期間が長いという研究報告があります。つまり、噛む力を十分に保つことが、健康寿命を延ばすことにもつながるのです。 噛む力と健康余命の関係

※健康余命:自立した生活が送れる期間
出典:日本補綴会誌 Ann Jpn Proshodont Soc 4:380-387,2012

 そして、噛む力を保つには、自分の歯をたくさん残すことが重要。下図のように20本以上の歯があれば、9割近くの人が自分で何でも噛むことができます。 残存歯数ごとの咀嚼能力の割合

出典:那須ら、全国高齢者における咀嚼能力の機能歯三角マップによる検討.
老年歯学2001;16:204-212.一部改変(65歳以上女性n=1,194)

 では、歯を失ってしまう要因は何なのでしょうか。50歳以上の場合、最も多い要因が歯周病です。
50歳以上の人の歯を失う要因

公益財団法人8020推進財団調査(2005年)

 そこで、歯周病対策に重要なことが次の3点。
① 原因菌を殺菌すること
② 歯ぐきの炎症を抑えること
③ 歯ぐきを活性化すること


 このような歯を守るための適切なオーラルケアを行い、歯周病を防ぐことが、今ある歯を1本でも多く守る大切なポイントとなるのです。