災害時の備えはできていますか? 「もしも」のときのお口の健康対策

大きな災害に遭って避難生活を余儀なくされたとき、歯磨きができないケースは少なくありません。不衛生な口内は、全身の健康にも悪影響を及ぼします。今回は、災害時に後回しになりがちな「お口のケア」について意識を高めておきましょう。


水なしで口内ケア

 災害発生時には、ハブラシや歯磨き粉、そして歯磨きをする洗面所なども不足します。もし、ハブラシが手元にあったとしても、貴重な水は飲料水として優先され、歯磨きに使うことをためらってしまうケースもあるようです。
 また、避難所の支援物資には菓子パンなどの甘い飲食物も少なくなく、子どもも大人もむし歯になりやすくなるといわれています。
 災害関連死の原因のひとつには、口内環境の悪化による誤嚥性肺炎も挙げられています。とくに高齢者にとっては体力が低下する環境でもあり、命を守るために口内のケアは重要です。
 そこで、水が十分になくてもケアできる次のような方法を知識として蓄えておきましょう。
①水もハブラシもない場合
ハンカチやティッシュなどを指に巻きつけて、歯の汚れをぬぐい取る
②ハブラシがない場合
食後に少量の水やお茶(30 ml程度)でしっかりうがいをする

 また、口内をきれいに保つ働きのある唾液を出すことも重要です。あごのつけ根をマッサージしたり温めたりすることで唾液を出すことができます。

液体ハミガキをストック

 災害時のストックとしておすすめの口内ケアアイテムが、液体ハミガキです。水ですすぎ直す必要がなく、また殺菌剤配合のものは、細菌の増殖を抑えることができます。
液体ハミガキの使い方 STEP1 適量を口に含み、20秒ほどすすぐ
STEP2 ハブラシでブラッシングする
ハンカチやティッシュなどで歯をぬぐっても効果があります。

 液体ハミガキをストックしつつ、日常的に使う習慣をつけておくことで、災害時でも安心して口内ケアすることができるでしょう。
 資料提供: サンスター(株)

『歯磨撫子重曹歯ぬぐいシート』
『歯磨撫子重曹歯ぬぐいシート』 ぬぐうだけで舌触りつるつる&白い歯をキープするシート。災害時などハミガキができないときにもおすすめ。

『ダモン リラックス ミント』
『ダモン リラックス ミント』(化粧品)(洗口液) 手軽にお口を浄化、口臭の防止ができる洗口液。口に含んで20秒ほどすすぎ、吐き出すとスッキリ息キレイ。

『GUM・プラスデンタルリンス』
『GUM・プラスデンタルリンス』(医薬部外品)(液体ハミガキ)
歯周病菌の殺菌と菌の増殖まで抑える液体ハミガキ。お口に長時間留まり、口臭も防ぎます。