今回の管理栄養士
和光店
森
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。
たんぱく質は必須栄養素
炭水化物や脂質とともに「エネルギー産生栄養素」のひとつであるたんぱく質。筋肉や髪、爪など私たちの体のすべての部分を作ることに関係しています。たんぱく質は肉類や魚介類をはじめ、卵や乳製品、大豆製品などに多く含まれています。調理が必要な肉や魚に対し、そのまま食べられるチーズやヨーグルト、豆腐、納豆などは手軽にたんぱく質を摂取することができるといえます。さらに、忙しい人や運動をする人、筋肉をつけたい人などは、栄養補助食品のプロテインをとり入れてもいいでしょう。
アミノ酸スコアの高い食品
よく「良質なたんぱく質」という言葉を耳にします。これは、体内で作り出すことができない必須アミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。また、たんぱく質と必須アミノ酸のバランスを表した数値をアミノ酸スコアといい、アミノ酸スコアが100に近いほど良いとされています。アミノ酸スコアが高い代表的な食品は、肉類なら牛や豚の赤身肉、鶏ささみ肉、魚介類ならカツオやマグロの赤身、イワシなどの青魚、植物性なら豆類やナッツ類、穀類などが挙げられます。卵や牛乳、チーズなどもアミノ酸スコアが高い食品として知られています。
しかし、たんぱく質を一度に大量摂取すると体内での吸収率が低下します。そのため、毎食、適度な量を少しずつバランス良く摂取することが理想的です。
また、たんぱく質は体内で分解され、アミノ酸の状態になってから胃や小腸などさまざまな器官で消化・吸収されていきます。この働きをサポートしてくれるのがビタミンです。ビタミン類を多く含む野菜や果物を一緒に摂取することがたんぱく質の吸収を高めるためのカギとなります。
もちろん、健康的な体を維持するためには、ほかの栄養素も偏りなく摂取することが大切。小皿料理を増やして、栄養バランスの良い食生活をめざしましょう。