今回の管理栄養士
茅場町店
木村 朋実
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。
体温が低い=不調気味?
健康的な人の平熱は36.5~37.1度といわれています。ただし、平熱には個人差があり、年齢によっても変わってくることがあるので、この範囲内に収まっていないからといってすぐに心配する必要はありません。しかし、体温が低くなると免疫力や代謝が低下します。そのため、疲れが残りやすくなったり肥満の原因になったりもします。また、皮膚や髪のターンオーバーにも影響し、肌荒れや肌のくすみ、抜け毛の原因になることもあるのです。さらに、女性に多い冷え性、便秘、月経不順などに影響することもあります。
逆に、体温が高めの場合は、免疫機能が活発化し、ウイルスなどに対する抵抗力がアップします。血流が良くなるため冷えや肩こりが和らぎ、基礎代謝が高まることによって太りにくくやせやすい体質になり、肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
体を温める食生活
体温を高めに維持するためには、食事と生活習慣がカギとなります。体を温める食材は、発酵食品や根菜類、スパイス類などが挙げられます。栄養素でいえば、体を作るたんぱく質、血行を促進するビタミンE、糖の代謝にかかわり、エネルギーを作るために必要なビタミンB1などです。これらの食材や栄養素をとり入れながら、栄養バランスの良い食事を心掛け、無理なく体温アップをめざしましょう。
また、冷たい飲み物はなるべく避け、常温か温かい飲み物を選びましょう。白湯やしょうが湯、チャイティー、紅茶、ウーロン茶などがおすすめです。
食事以外で体温を上げるには、運動やストレッチで代謝を高めたり、寒い日の外出にはしっかり防寒対策をとったりしましょう。また、入浴はとても効果的。湯船に10分程度浸かれば、体温が約1度上がるとされています。温浴効果を高める入浴剤もおすすめです。
以上のように、毎日の食・生活習慣のなかで体温を上げる行動を心掛け、元気と美を手に入れましょう。