コラム編 レシピテーマ 体温アップ

冷えは「万病のもと」ともいわれます。
体を芯から温めて、寒い冬を健康的に過ごしましょう!
今回の管理栄養士


ラスカ茅ヶ崎店
下釜 晴奈

管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。

まずは食事の見直し

 体温が1度下がると、免疫力は4割低下するというデータがあります。理想的な体温は36.5度とされ、体温が36度を下回るようであれば免疫力が不足しているかもしれません。逆に、体温が上がると体内で免疫機能を担うリンパ球が増え、免疫が高まるとされています。体内で熱を作り出すことは血流や代謝アップにもつながり、生活習慣病の予防をはじめとして健康維持に力を発揮してくれるのです。
 では、体温を持続的にアップさせるためにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、食事面を見直すことが大切です。
 熱を作り出す食材には、肉や魚、豆類などのたんぱく質を多く含むものが挙げられます。なかでも肉類は、牛肉ならすべての必須アミノ酸、豚肉なら代謝を促すビタミンB群、鶏肉のささみなら低脂質なうえ血行を改善する不飽和脂肪酸が豊富に含まれているのでおすすめです。ただし、動物性たんぱく質はとり過ぎると生活習慣病のリスクを高めるため、なるべく脂身を取り除き、野菜と一緒に食べるようにしましょう。
 また、発酵食品に含まれる乳酸菌にも体温を上げてくれる効果が期待できます。大豆や牛乳はそれ自体が体を温めるわけではありませんが、納豆やみそ、チーズなど発酵食品に加工されることで体温アップ食品へと生まれ変わります。飲み物では、茶葉を発酵して作られる紅茶やプーアル茶がおすすめです。

体を温める食材選び

 一方で、食材には次のような考え方もあるので、食材選びの参考にしてみてください。
■体を温める食材……寒い地方が産地、色が濃くて黒い、水分が少ない→根菜、かぼちゃ、りんご、黒ごま、黒糖など
■体を冷やす食材……暖かい地方が産地、色が薄くて白い、水分が多い→夏野菜、大豆、牛乳、小麦など
 食事以外でも、充分な休息をとってリラックスしたり、38~40度のお湯にゆっくり浸かったり、運動やウォーキングを取り入れたりするなど、生活習慣を整えることも体温アップに大切です。