コラム編 “筋力アップ”

筋力をアップさせることは人生の質を高めることにもつながります。
今日から始められる筋力アップの方法を紹介します!
今回の管理栄養士

アトレ川崎店 片岡 瑞季

美と健康に直結

 年齢とともにどうしても筋力は低下していきます。とくに低下しやすいのは下半身の筋肉量で、20代から減少し始めるといわれています。「最近つまずきやすくなった……」と感じたことがある人は、歩くとき、自分が思っているより足が上がっていない可能性があります。それこそ、まさに筋力低下の影響です。筋肉量が低下するとこのようにケガにつながる恐れがあるだけでなく、正しい姿勢を保てないことで腰痛や肩こりの原因にもなってしまいます。
 また日常生活上、エネルギー消費を最も促してくれるのは筋肉です。つまり、筋肉を増やすことによって基礎代謝量が高まって脂肪が燃焼し、ダイエット効果にもつながるのです。
 腕や脚、お腹などが引き締まり、体幹がしっかりした正しい姿勢は、その人自身を魅力的に、そして若々しい印象に見せてくれます。筋力をアップさせることは、私たちが美しく健康的に生きていくための重要な要素をいくつも持っているのです。

たんぱく質がカギ

 筋力をアップさせるためには、スクワットや腕立て伏せなど意識的に負荷のかかる動作を繰り返すレジスタンス運動を習慣化すると良いでしょう。それが難しい場合には、正しい姿勢で早歩きすることを心掛けるだけでも有効です。
 そして、筋力アップには栄養面からサポートすることも重要です。なかでもカギとなるのは、筋肉の材料となるたんぱく質です。ダイエットや加齢などで食事の量が減ってしまうと、筋力アップのために必要なたんぱく質も不足してしまいます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、1日に必要なたんぱく質は成人女性で50g、成人男性で60gが推奨量です。毎日、毎回の食事でたんぱく質が十分とれているかを意識するよう心掛けしょう。
 また、たんぱく質には動物性と植物性があり、それぞれ特徴が異なります。たんぱく質を多く含む肉、魚、卵、豆類、乳製品などをバランス良くとることも大切です。

知っておきたいお料理のいろは

『あさりの砂抜き』 ①ボウルの内側にザルを重ねて貝を入れる
②水1リットルに対して、塩30gを混ぜた塩水を準備する
③貝がちょうどかぶるくらいまで②を入れる
④上に新聞紙をかけて、2~3時間放置
⑤ボウルに砂がたまっていれば、貝を取り出して真水でやさしく洗う

※はまぐりの砂抜きも同じ要領です。しじみは1%の塩水で砂抜きができます。