日本人は摂取不足!
厚生労働省が策定した「健康日本21」では、1日に野菜を350g以上、果物を250g以上食べることを目標としています。ところが、日本人の野菜と果物の摂取量を平均すると、1日約100gも不足しているという結果が出ています(平成25年度国民健康・栄養調査)。そもそも、なぜ野菜や果物をしっかり食べなければならないのでしょうか。それは、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を多く含むから。これらは、炭水化物、脂質、たんぱく質の三大栄養素の働きをサポートし、体の機能を調整する役割があります。さらに野菜や果物は、抗酸化作用や免疫力強化作用がある生理機能性成分も多く含んでおり、たくさん食べることで健康維持に役立つといわれているのです。
不足分の約100gってどのくらい?
(量はあくまでも目安です)
サラダ半皿分、フルーツを入れたヨーグルトなどをいつもの食事にプラスしましょう!
たくさん食べる方法
とはいえ、多くの人が目標量に達していないため、かなり意識してとり入れなければなりません。野菜をたくさん食べるおすすめの方法が、炒める、蒸す、ゆでるなどの加熱調理。かさを減らして量を多くすることができます。また、多くの野菜に水に溶けやすい水溶性ビタミンが含まれているため、スープにすると栄養を手軽にとり入れられます。ただし、水溶性ビタミンは加熱すると減少するため、加熱時間をできるけ短くすることがポイントです。
皮をむいたり、切ったりすることが面倒な果物は、洗ってすぐに食べられるものを選んだり、カットフルーツを買って食べたりすると良いでしょう。
おすすめレシピ
1人あたり約140gの野菜を摂取
「コンソメスープ」(2人分)
◆材料
(a)玉ねぎ……1/2個
(a)じゃがいも……1/2個
(a)にんじん……1/2本
(a)ソーセージ……2~3本
キャベツ……2枚
水……300cc
コンソメ顆粒……小さじ2
塩・こしょう……少々
◆作り方
(a)をすべて1cmくらいの大きさに切り、水、コンソメ顆粒を加えて煮込みます。じゃがいもに火が通ったら、1cm大に切ったキャベツを加え、塩とこしょうで味をととのえます。
今回のアドバイザー
管理栄養士 新高円寺店 永原 礼美
なるべく多くの栄養をとり入れるためには、やっぱり“生のまま”食べることがおすすめ。