体の維持に不可欠! 水の種類ととり方

体重の約60%を占める水

 私たち体の成分のなかで大半を占める水。性別や年齢などによって違いはありますが、成人の場合、体重の約60~65%を水分が占めています。
 水分は口から摂取した後、腸で吸収され、血液をはじめとした体液となって全身を巡ります。酸素や栄養分を運んだり、老廃物を尿として排出したり、体温を一定に保つために汗をかいたりするのもすべて水分がかかわっています。
 このように私たちの体を維持するためにとても重要な水ですが、この水にはいくつか種類があります。その特徴を下の表で確認してみましょう。
ミネラルウォーター カルシウムやマグネシウムの含有濃度が高い硬水と低い軟水に分類される。
特徴
■硬水…しっかりした飲みごたえで口に残るような味わい。マグネシウムを多く含むため便通を良くする効果も期待できる。
■軟水…口当たりが軽くまろやかな味わい。クセが少ないので和食にも適している。
経口補水液 電解質(ナトリウムなどの塩分)と糖のバランスを考慮されている。
特徴
感染性腸炎や感冒による下痢・嘔吐、過度の発汗による脱水症状に適している。 炭酸水 炭酸ガスが溶け込んだ水。微細な気泡が持続的に出る。
特徴
血行促進や疲労回復、少量飲めば食欲増進効果、多く飲めば食欲抑制効果がある。 水道水 5分以上沸騰させることで塩素を取り除くことができ、おいしさがアップ。ただし消毒作用が失われるため、長期間の保存はできない。

2Lの水分が排出される

 成人は1日に約2・3Lの水分が体から排出されています。水分は食事からもとることができるので、1日に約1.3~1.5Lの水分を摂取するよう心掛けましょう。一度にたくさん飲むのではなく、コップ1杯程度の水を1日に6~8回に分けて飲むのがベターです。また、汗をかいたときは意識的により多くの水分を補給しましょう。
 ちなみに、ペットボトルに直接口をつけて飲むと、ボトル内に菌が繁殖しやすくなります。早めに消費するか、コップに移して飲むことがおすすめです。
今回のアドバイザー


たまプラーザテラス店 林 なつみ

だんだんと気温や湿度が高くなっていき、上手な水分摂取が重要になります。いろいろな種類の水を飲み比べてみて、自分の体やTPOに合った水を選んでも良いでしょう。