就寝前の正しい口内ケアで強く健康な歯を育てましょう

唾液分泌量が少ない就寝中に着目!
普段の生活で唾液の分泌量を深く考えることはあまりありませんが、口内の健康と唾液量には大きな関係があります。実は、唾液量が少なければ口内の健康は保たれないのです。今回は、唾液の分泌量が少なくなる就寝中に歯を強くする方法をお教えします!

 唾液は、私たちの口内の健康を守る大切な働きをしています。主な働きが次の通りです。
① 食事をしたときに酸性に傾く口内を中和する
② 唾液が口内を流れることで菌を洗い流す自浄作用を行う

 しかし、唾液は常に一定量が分泌されているわけではありません。次のグラフのように、就寝中は唾液の分泌量が減っています。
1日の中の唾液分泌量の変化

※8人の被験者について行った調査結果を元にして描いた模式的カーブ DAWES,1972


 つまり、唾液の分泌量が減少する就寝中は、細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
 しかし、口内を唾液があまり流れないということは、歯磨き剤などに含まれる剤がとどまりやすいということにもなります。
 そのため、口内を集中ケアするための良い条件が就寝中には整っているのです。
 そこで重要となるのが、就寝前の口内のお手入れ。就寝前には、殺菌成分やフッ素が入った歯磨き剤で丁寧に磨きましょう。さらに洗口液でのすすぎも効果的です。
 これからは、〝就寝中に歯を強くする〟ことをしっかりイメージして、1日の終わりのオーラルケアを正しく実践しましょう。