アルコールとの上手なつき合い方

アルコールのメリット

 アルコールを大量に飲み過ぎると、二日酔いになったり依存症になったり、肝機能障害を起こしたりするほか、すい臓炎、糖尿病、動脈硬化、心臓疾患、脳血管障害などの生活習慣病になるリスクも増加します。
 しかし、適量を心掛けて飲めば、次のようにメリットもたくさんあります。
①食欲が増す
②楽しい気分になる
③ストレスを発散できる
④適量で寿命が延びる

適量を心掛ける

 では〝適量〟とはどの程度なのでしょうか。厚生労働省が推進する「健康日本21」では、1日平均、純アルコール約20gとしています。20gの目安は下の図の通りです。

1日の摂取量(約20g)の目安

※酒類の〈 〉内はアルコール度数


 しかし、アルコールに弱い人、女性や高齢者は、この基準よりも少なめを心掛けましょう。  二日酔いの予防、二日酔いになったときには、アルコールの分解を促進する作用があるセサミン、肝臓の機能を高めるタウリンやクルクミン、二日酔いの原因物質の分解を補助する作用があるビタミン、胃の粘膜を保護する乳製品などの栄養素をとり入れることがおすすめ。それらの栄養素が含まれる主な食材が下の図の通りです。
 元気な毎日を過ごすために、アルコールと上手につき合う方法をきちんと把握しておきましょう。
二日酔いにおすすめの食材
今回のアドバイザー


管理栄養士 神谷町店 酒井 ひとみ

その日の体調によっても酔い具合は異なります。飲酒するときには体調把握も大切です。