女性特有の不調に

漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。今回は、女性ホルモンの影響であらわれるさまざまな不調について、体質や辛いと感じる症状別にご紹介します。



主にどんな生薬が入っている?
ボタン科で美しい花を咲かせる「芍薬」は痛みを和らげ、小さな白い花を咲かせる「当帰」は補血の作用がある。

クラシエ当帰芍薬散錠 体の隅々に血液を行き渡らせて体を温めることで、冷え症や生理に伴うむくみ、頭重、生理が遅れるなどの症状を改善。


加味逍遙散エキス顆粒 体力が中等度以下で、のぼせ感や疲れやすい、イラだちなどがある方の冷え症、月経不順、更年期障害、不眠症などの症状に。


桂枝茯苓丸料エキス顆粒 比較的体力がある方で、月経不順や月経異常、月経痛、更年期障害、肩こり、めまい、シミ、湿疹などの症状に。


〈監修〉
修琴堂大塚医院
渡辺 賢治 先生
https://kampo-otsuka.com/

当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸は、婦人科三大処方と呼ばれる漢方薬です。婦人科系だけでなく、「雨が降ると頭や体が重くなる」といった場合には当帰芍薬散、「イライラや不眠」には加味逍遙散、「のぼせ」には桂枝茯苓丸が効くことも多くあります。商品に記載されている「こんな方に」を参考に使い分けてください。

漢方を利用する際のポイントと注意点

漢方薬には即効性を期待できるものと長期的に体質を改善していくものとがあります。後者の場合は、約3カ月は飲み続ける必要があるといわれています。また、自然の材料を使っているからといって副作用がまったくないわけではありません。体調が長く改善されないときには、医療機関を受診することも必要です。