ストレスに……

漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。今回は、ストレス対策におすすめの漢方薬をご紹介します。

「半夏厚朴湯」はんげこうぼくとう
主にどんな生薬が入っている? 半夏(ハンゲ)茯苓(ブクリョウ) 厚朴(コウボク)生姜(ショウキョウ)
半夏厚朴湯は半夏、茯苓、厚朴、生姜、蘇葉の生薬から構成されています。ストレスでのどのつまりを感じたり、胃腸の調子が悪くなったりすることがあります。半夏厚朴湯は、「気」のめぐりを整えることで症状を改善していきます。

漢方半夏厚朴湯エキス顆粒 漢方半夏厚朴湯エキス顆粒 体力中等度を目安に、気分がふさいで咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸やめまいなどを伴う不安神経症やせき、のどのつかえ感に。

「抑肝散加陳皮半夏」よくかんさんかちんぴはんげ

抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒 抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒 自律神経系の調節をして、ストレスによる身体への影響を除く漢方薬。胃腸の働きを整える作用も。

「柴胡加竜骨牡蛎湯」さいこかりゅうこつぼれいとう

漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 体力中等度以上で、精神不安があって動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状や神経症に。


〈監修〉修琴堂大塚医院 渡辺 賢治 先生
〈監修〉
修琴堂大塚医院
渡辺 賢治 先生
https://kampo-otsuka.com/

ストレス対策の基本は、生活リズムを整えて、十分な睡眠をとることです。それでもどうにもならないときに役立つのが漢方薬。「半夏厚朴湯」はストレスでのどの違和感を覚えたときに。「抑肝散加陳皮半夏」はイライラが募ったときに。「柴胡加竜骨牡蛎湯」は興奮状態からの不眠、血圧上昇に。いずれも短期間で効果が得られるので、必要なときに適宜お飲みください。

漢方薬を選ぶ際には、トモズ各店舗の薬剤師・登録販売者にご相談ください。

漢漢方を利用する際のポイントと注意点

漢方薬には即効性を期待できるものと長期的に体質を改善していくものとがあります。後者の場合は、約3カ月は飲み続ける必要があるといわれています。また、自然の材料を使っているからといって副作用がまったくないわけではありません。体調が長く改善されないときには、医療機関を受診することも必要です。