五苓散

漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。また、ひとつでもさまざまな症状に効果があることも漢方薬の特徴です。
今回は、「五苓散」をご紹介します。

「五苓散」ごれいさん
主にどんな生薬が入っている? 沢瀉(タクシャ)猪苓(チョレイ)白朮(ビャクジュツ)茯苓(ブクリョウ)桂皮(ケイヒ)
体に余分な水分が溜まっているとどうなるの? 漢方では、健康を支える柱として「気」「血」「水」という3つの要素があると考えられています。「五苓散」は「水」を整える漢方で、体内の循環を整えて余分な水分を体の外に出す働きがあります。体に余分な水分が溜まっていると、次のようなトラブルが起きやすくなります。
● 全身がむくみやすくなる
● 体の重だるさを感じやすくなる
● 消化器系の不調を起こしやすくなる
● 血管が拡張したり、自律神経が乱れたりしてしまう
※頭の血管が拡張すると周囲の神経を圧迫して頭痛が起きます。また、自律神経が乱れることはめまいやだるさの原因になります

「五苓散」は体内の水分バランスを整えるため、これらの症状に効果が期待できるとされています。

テイラック テイラック 気圧の変動による体内バランスの乱れに伴う頭痛やめまいなど、複数の不調を改善。持ち運びしやすい個包装タイプ。

五苓散エキス顆粒 五苓散エキス顆粒 体内に停滞した水分を除くことで、頭の重だるさや痛みを解消する漢方薬。低気圧などによる頭痛、めまいが気になる方に。

ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A のどが渇いて尿量が少なく、めまいや頭痛、むくみなどいずれかを伴う方の水様性下痢、暑気あたり、二日酔いなどに。


〈監修〉修琴堂大塚医院 渡辺 賢治 先生
〈監修〉
修琴堂大塚医院
渡辺 賢治 先生
https://kampo-otsuka.com/

体内に余分な水を溜め込む「水毒(すいどく)」の人には、梅雨はつらい時期です。冷たい飲食を避けて血流を良くし、尿や汗として余分な水分を出すようにしましょう。それでも解決しないときには「五苓散」が役に立ちます。

漢方薬を選ぶ際には、トモズ各店舗の薬剤師・登録販売者にご相談ください。

漢漢方を利用する際のポイントと注意点

漢方薬には即効性を期待できるものと長期的に体質を改善していくものとがあります。後者の場合は、約3カ月は飲み続ける必要があるといわれています。また、自然の材料を使っているからといって副作用がまったくないわけではありません。体調が長く改善されないときには、医療機関を受診することも必要です。