漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。今回は、風邪のひき始めの症状別におすすめの漢方薬をご紹介します。
主にどんな生薬が入っている？
葛根湯は、上記のほか「桂枝（ケイシ）」「芍薬（シャクヤク）」「大棗（タイソウ）」の7つの生薬が配合されています。風邪初期の不調や違和感を覚えたとき、すぐに服用するのがおすすめです。体の血流を良くして体温を上げ、発汗を促して症状を改善します。
漢方葛根湯エキス顆粒A（第2類医薬品）
1日2回服用の葛根湯。体力中等度以上の方の汗をかいていない風邪の初期症状、鼻風邪に。頭痛や肩こり、筋肉痛にも効果を発揮。
漢方小青竜湯エキス顆粒（第2類医薬品）
体力中等度か虚弱で、薄い水のようなたんを伴うせきや鼻水が出る方のアレルギー性鼻炎に。1日2回。
銀翹散A（第2類医薬品）
炎症を抑え、体内の熱を鎮めることにより、のどの痛みやせきなどの風邪症状を改善。
〈監修〉
修琴堂大塚医院
渡辺 賢治 先生
https://kampo-otsuka.com/
風邪などのウイルスの増殖スピードは速く、なかでもインフルエンザウイルスは1日で100万倍になるといわれています。漢方薬は風邪によく効きます。風邪っぽいと思ったら、すぐにお湯に溶かして服用するのがコツです。同時に体を温めて、よく休んでください。