人間は誰でも加齢とともに心身の機能が低下して、「老いの坂道」をゆっくり下っていきます。その坂道の中間にあるのが「フレイル」と呼ばれる状態です。そして、口内にも「オーラルフレイル」という段階があります。フレイルを予防することが健康寿命を延ばす秘訣です。
オーラルフレイルとは
人間が老いていく途中には、筋力や心身の活力が低下した「フレイル」と呼ばれる段階があります。それと同じように、「口の中の虚弱」という意味を表す言葉が「オーラルフレイル」です。具体的には次のような機能の低下が見られます。●食べこぼす
●お茶や汁物でむせる
●かたいものが食べづらい
●滑舌が悪くなる
このオーラルフレイルは全身のフレイルにつながる入口にもなります。なぜなら、オーラルフレイルの状態ではきちんとした食事がとれないため、必要な栄養素を体に取り込むこともできなくなり、その結果、全身のフレイルにつながってしまうからです。つまり、オーラルフレイルの段階で予防・改善することで、フレイルも予防して健康寿命を延ばすことにつながるのです。
日々の予防が大切
オーラルフレイルを予防するためには、「歯周病やむし歯で歯を失わないこと」と「口内の機能を維持すること」が大切です。そのため、毎日の歯磨きと定期的な歯科健診を受けることが必須。もしも、抜けてしまった歯があれば、義歯やインプラントなどで、噛める状態にしておきましょう。
口の大切な機能 「話す」「食べる」が口の大きな2つの機能です。「食べる」には、口を開けて、かみ砕き、味わい、食べ物をまとめ、舌で送り込み、飲み込むといった一連の動きがあります。噛む力や飲み込む力には、舌や唾液などさまざまな機能がかかわっているのです。
資料提供：サンスター
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