コラム編 “乾燥対策”

かさかさしたりかゆみが出たり、肌の乾燥が気になる季節です。肌に粉がふいた状態では、メイクののりもイマイチに……。そんな厄介な乾燥肌を体の内側から予防してみませんか?
今回の管理栄養士


清瀬店 成田 歩美

どんなにがんばってスキンケアをしても、肌の乾燥が気になる人は、体の内側に問題があるのかもしれません。おいしいレシピで潤いのある肌を手に入れましょう。

管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。くわしくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。

乾燥肌の原因と予防法

 冬の肌の最大の悩みといえば乾燥肌、という人も多いのではないでしょうか。冬には乾燥肌を引き起こす条件がいくつもそろっているのです。
 まずは大気そのものが乾燥していること。そして、空気が冷たいことです。本来は肌のバリア機能が乾燥や寒さから肌を守り、肌内部の水分が蒸発しないように防いでくれています。しかし、生活習慣の乱れやストレス、加齢などによりバリア機能が低下すると、外からの刺激に敏感になってしまうのです。室内では暖房をつけることでさらに空気の乾燥が進み、肌の乾燥度もマックスに!
 さらに、寒さのために血液循環が悪くなり、皮脂や汗が外に出にくくなるのも乾燥肌の原因のひとつです。
 乾燥肌を予防するためには、まず保湿効果の高い化粧品を使うこと。これは乾燥肌予防の基本中の基本です。そしてゆったりとお風呂につかって新陳代謝を高めることも大切です。さらなる予防法が、肌を潤す栄養成分をしっかりとることです。それでは、乾燥肌に効果的な栄養素について詳しくみていきましょう。

たんぱく質とビタミンがカギ

 乾燥肌に効果的な栄養素としてまず挙げられるのが、たんぱく質です。たんぱく質は肌をはじめ、体を構成する重要な成分です。肌の新陳代謝は、通常28日周期で新しい細胞に生まれ変わりますが、たんぱく質が不足するとこの周期が乱れることがあります。さらにたんぱく質は、肌のハリやキメを整える効果があるビタミンCと一緒にとることで、保湿成分であるコラーゲンを生成してくれます。
 ビタミンCを含め、各種ビタミンも肌を正常な状態に保つためになくてはならない栄養素です。ビタミンAは皮膚の粘膜を正常に維持させて肌に潤いを与えてくれます。ビタミンB2とB6は肌の新陳代謝を促し、肌にハリや弾力を与えてくれます。そしてビタミンEは血行を良くする働きがあるので、新陳代謝が活発になりイキイキとした肌へと導いてくれます。
 今年の冬は体の内側から乾燥肌を予防して、粉ふき知らずのきれいな肌をめざしましょう!