コラム編 “美肌”

美しい肌をめざすなら、高価なスキンケア商品を使うのもひとつの方法。でも、毎日の食生活で、美肌へアプローチする方法もありますよ!
今回の管理栄養士

神谷町店 渡邉 千晶

日々の心掛けが大切

 「美肌効果」と聞いて思いつくのが美容液やクリームなどのスキンケア商品。しかし、それらばかりに頼ることなく、日々のスキンケア方法や生活を見直すことも大切です。
 たとえば、洗顔の際に石けんをしっかり泡立ててやさしく洗う、流すときにはぬるめのお湯を使う、季節を問わずUVケアを正しく行う。これらはスキンケアの基本です。
 さらに、生活習慣も重要です。睡眠をしっかりとり、生活リズムを整える、適度な運動を心掛ける、ストレスを発散する、毎日入浴する、といったことも美肌には必須の行動です。

肌におすすめの栄養素

 そして、食事面からも美肌をサポートできます。
 美肌に貢献してくれる栄養素の代表格といえば、ビタミンです。
 ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常な状態に保つために必要な栄養素。乾燥肌の改善にも働いてくれるので、肌のカサつきが気になる人は積極的に摂取するといいでしょう。にんじんやかぼちゃ、トマト、ほうれん草などの野菜に多く含まれ、油と一緒にとることで吸収率がアップします。
 また、コラーゲンの生成に不可欠な栄養素、ビタミンCもおすすめです。シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑えてくれることでもよく知られています。パプリカやキウイフルーツなど、野菜と果物に多く含まれています。さらに、ビタミンCと併せてとることでコラーゲンのの生成を促進してくれるたんぱく質もしっかりとりましょう。
 そのほか、血液循環を良くしてくれるビタミンE、皮膚の新陳代謝を促してくれるビタミンB2やB6などもおすすめです。
 ビタミン以外の栄養素として注目したいのが腸内環境を整えてくれる食物繊維。便秘が肌荒れを引き起こす原因になることは周知の通りです。食物繊維が多く含まれる食品が、きのこ類や海藻類、ごぼう、大麦などです。
 美肌は1日にしてならず。肌の内外から根気よく美しさを手に入れましょう。

知っておきたいお料理のいろは

『アクの取り方』 ■アクってなに?
食材に含まれる苦みやえぐみのことで、取らないで調理すると、おいしくないと感じることもあります。下記のように、水にさらして出るアクと加熱して出るアクがあります。

■鍋などでの調理中には
アクが出てきたら、強火に。中心に集まってきたアクを一気に取る。

■事前のアク抜きが大切
●じゃがいも、なす、ごぼう など
切った後に10分程度水につけておく
●ほうれん草、小松菜、春菊 など
少々を入れたお湯でゆでた後、冷水につけて水気をしぼる
●肉、魚に入れる前に軽くお湯にくぐらせる

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