ホルモンバランスを整える方法

ホルモンとは?

 寝つきが悪い、だるい、気力が湧かないなど、なんとなくどこかに不調を感じることはありませんか。それは、ホルモンが過剰に分泌している、あるいは分泌が不足していることによるホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。女性なら月経前症候群や月経不順、乳房の張りなどを感じることもあるでしょう。
 そもそもホルモンとは、体内の内分泌腺で作られている物質で、体のさまざまな働きを調整する役割を持っています。その数は数十種類以上あるとされていますが、よく耳にするのが女性ホルモンと男性ホルモン。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」、男性ホルモンには「テストステロン」などがあります。

ホルモンの働き 女性ホルモン エストロゲン…丸みのある女性らしい体を作る。また、コレステロールの増加を抑えたり、カルシウムが骨から流出してしまうのを抑えたりする働きもある。
プロゲステロン…妊娠しやすい体を作る。そのほか、体温を上げたり、体内に水分をため込んだり、皮脂の分泌を高めたりする作用もある。
男性ホルモン テストステロン…筋肉を発達させたり、体毛を増やしたりといった男性らしい体を作る。精子を形成する働きもある。

ホルモンバランスの整え方

 ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因は、ストレスや不規則な生活、睡眠不足、食生活の乱れ、加齢などがあります。逆の考え方をすると、ストレスをためずに質の良い睡眠、栄養バランスの整った食生活を心掛ければホルモンバランスを良好に保てるというわけです。
 加齢だけは止められませんが、下のような栄養素を積極的にとることも、ホルモンバランスを安定的に保つサポートになります。

おすすめの栄養素と主な食材 女性におすすめ 大豆イソフラボン

男性におすすめ 良質なタンパク質

亜鉛

など

今回のアドバイザー


管理栄養士 中目黒店 奈良橋 千明

40代以降に現れる更年期障害は女性にも男性にも起こります。日ごろから、生活習慣や食習慣を整えるよう心掛けましょう。