そんなひどいむくみとは決別したいものです。
運動、減塩、栄養面からむくみ予防をめざしましょう!
今回の管理栄養士
東京ミッドタウン日比谷店 金井 彩夏
見た目や体調にも影響
朝起きてまぶたが腫れぼったい、夕方になると靴がきつくなる、脱いだ靴下の跡がなかなか消えない……。このようなむくみは余分な水分や老廃物が体内に滞っている状態です。とくに、脚は心臓から遠いうえ、水分が下がりやすいため、体のなかでも一番むくみやすい部位。むくんでいるかを確かめるには、脚のすねを指で強く押してみましょう。指の形にへこみができるようであれば、むくんでいるといえるでしょう。
こういったむくみは、太って見えてしまうほか、肩こり、腰の張り、倦怠感など体の不調をも引き起こすことがあります。
むくみの原因としてまず挙げられるのが、体内で余分な水分を回収する役割がある血液やリンパ液の流れが悪くなっていることです。リンパ液は筋肉を動かした刺激で流れるため、運動不足や長時間のデスクワークが続くと滞りがちになります。血液は冷えによって流れにくくなるため、夏はエアコンの設定温度にも注意が必要です。
次に、塩分のとりすぎもむくみにつながります。体内では塩分濃度を一定に保とうとする働きがあり、塩分をとり過ぎると水分を多くため込もうとするのです。飲酒もアルコールの利尿作用などにより、脱水状態と感じた体が過剰に水分を求めてしまうため、水分のとり過ぎにつながります。
一方、以上のような原因に心当たりがなく慢性的にむくみが続く場合は、腎臓など内臓疾患の可能性もあります。医療機関の受診をおすすめします。
むくみを予防する方法
むくみを予防するには、長時間同じ姿勢でいないようにすることや適度な運動、減塩の食事を心掛けるといいでしょう。またお酒は一気に飲むのではなく、水やお茶を合わせて少しずつ飲むようにしましょう。おつまみも塩分控えめのものを選びましょう。さらに、カリウムやビタミンC、クエン酸といったむくみの予防に効果的な栄養素を普段の食生活にとり入れることも有効です。むくみを予防し、スッキリとした毎日を送りましょう。
知っておきたいお料理のいろは
『だしの取り方』 ■かつおだし① 鍋に500mlの水を入れて沸騰させ、火を止める
② 削り節約10gを①に入れて、約2分おく
③ ②の削り節をこす
■煮干しだし
① 煮干しの頭とワタを取り除いたものを10g用意する
② 鍋に500mlの水と①を入れ、30分程度おく
③ ②を沸騰させ、アクをとる
④ ③の煮干しをこす
■こんぶだし
① こんぶ5g(10cm余り)をきれいにふく
② 鍋に500mlの水と①を入れ、30分程度おく
③ ②を中火にかけ、沸騰直前に火を止め、こんぶを取り出す
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。 ② 鍋に500mlの水と①を入れ、30分程度おく
③ ②を中火にかけ、沸騰直前に火を止め、こんぶを取り出す