糖化と酸化の違い
体が「焦げる」糖化と体が「さびる」酸化。どちらも美容と健康に悪影響を及ぼすことで知られています。しかも糖化は酸化のダメージを助長する働きがあり、糖化と酸化が合わさると、その影響度は5倍にも10倍にもなるのです。そんな糖化と酸化ですが、そもそもこれらはどういったものなのでしょう。それぞれの原因と体内で起こっていることをまとめたものが下表です。
糖化
原因
過剰に摂取された糖
体内で起こっていること
血糖値が急上昇し、血液中の糖とたんぱく質が結合して老化物質を生み出す
美容や健康への影響
動脈硬化、シワ・シミ・たるみ、脱毛、キューティクルのくすみなど
予防におすすめの食材例
■水溶性食物繊維……にんにく、ゆず、納豆、ごぼう、海藻類、キノコ類 酸化 原因
過剰に発生した活性酸素
体内で起こっていること
ストレスや紫外線、たばこ、過度な運動により活性酸素が発生
美容や健康への影響
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、白内障、関節炎、認知症など
予防におすすめの食材例
■ビタミンA……レバー、うなぎ、緑黄色野菜
■ビタミンC……キウイ、レモン、ブロッコリー、パプリカ
■ビタミンE……ししゃも、うなぎ、さば、ナッツ類、緑黄色野菜
過剰に摂取された糖
体内で起こっていること
血糖値が急上昇し、血液中の糖とたんぱく質が結合して老化物質を生み出す
美容や健康への影響
動脈硬化、シワ・シミ・たるみ、脱毛、キューティクルのくすみなど
予防におすすめの食材例
■水溶性食物繊維……にんにく、ゆず、納豆、ごぼう、海藻類、キノコ類 酸化 原因
過剰に発生した活性酸素
体内で起こっていること
ストレスや紫外線、たばこ、過度な運動により活性酸素が発生
美容や健康への影響
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、白内障、関節炎、認知症など
予防におすすめの食材例
■ビタミンA……レバー、うなぎ、緑黄色野菜
■ビタミンC……キウイ、レモン、ブロッコリー、パプリカ
■ビタミンE……ししゃも、うなぎ、さば、ナッツ類、緑黄色野菜
食生活を見直そう
糖化も酸化も食事面で予防することもできます。とくに糖化は食事と密接な関係があるため、毎日の食事を見直すことで大きな予防効果が期待できます。糖化を防ぐためには、食事の際、ごはんからではなく、まず野菜から食べることがポイントです。野菜は糖質が少なく食物繊維が豊富。とくに水溶性食物繊維は消化吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑えてくれるのです。また、食事に野菜のおかずをとり入れることで、献立のバランスアップにもつながります。
一方、酸化を防ぐには、抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを含む食材がおすすめです。
今回のアドバイザー
管理栄養士 シャポー小岩店 浅川 紗也加
糖化や酸化を予防するためには、規則正しい生活習慣も大切。毎日の生活を見直して「焦げない」「さびない」体を作りましょう。