脳の疲れにまで発展!?
最近はスマートフォンやパソコン、テレビなどの画面を1日に何時間も見続け、目を酷使している人が少なくありません。こういった画面だけでなく、本や雑誌など近くのものを見ている間は目のピントを合わせる毛様体筋という筋肉が収縮し、目は緊張しっぱなしの状態になります。すると目が筋肉疲労を起こし、疲れてしまうのです。また、脳の働きの多くは「見る」ことにエネルギーを費やしています。そのため、目の疲れが脳の疲れにもつながり、それが頭痛や肩こり、倦怠感、イライラなどへと発展してしまうこともあるのです。
予防にビタミン摂取
もはや体の不調をも引き起こしてしまう目の疲れ。そんな疲れ目を予防するためのポイントをいくつかご紹介しましょう。まずは何といっても十分な睡眠を心掛けることです。熟睡をすると光を感じなくなります。そのため、眼球のリラックスにもつながるのです。
次に、スマホやパソコンの使用方法にも気を配りましょう。スマホやパソコンは液晶から光が出ている分、読書などで目のピントを近距離に合わせるよりも、目への負担が大きいといえます。さらにスマホやパソコンは、使用時に画面を凝視しがちです。すると、まばたきの回数が減り、ドライアイの原因にもなるといわれています。スマホやパソコンを見るときは、視線が下向きになるように画面の位置を調整すると目が乾きにくくなります。
また、予防のために、目に良いとされる食品を日ごろからとり入れるよう心掛けましょう。
にんじんやほうれん草などに多く含まれるビタミンAは、角膜の表面を保護する粘液の成分になります。玄米や豚肉などに多く含まれるビタミンB群は、視神経や筋肉の疲労を解消し、視力低下を防ぐ効果があります。ちなみに、このビタミンB群は、不足すると目の充血を引き起こしてしまうこともあります。キャベツやブロッコリーなどに多く含まれるビタミンCは、水晶体の透明度を保ち、目の若さをキープしてくれます。白内障の発症などを抑える効果も期待できます。
現代の生活は目を酷使する機会にあふれています。目の疲れを感じる前から予防して、目のトラブルを回避しましょう。
今回の管理栄養士
武蔵境店 西井 真帆
視界がクリアであることは、日々の生活を楽しくしてくれます。しかし、加齢とともに目も老化していきます。健康な目を長く維持するために、日ごろから食・生活習慣に気を配りましょう。
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。