むし歯にならないケアが大切 「予防歯科」を実践しよう!

「むし歯になったら歯医者さんで治療してもらえばいい」という考え方は、将来、自分の歯をたくさん残せなくなってしまうかもしれません。本来は、むし歯にならないためにケアをするべきなのです。そこで今回は、「予防歯科」という考えを理解し、誰もができる予防歯科の方法をご紹介します。

 日本では、「予防歯科」という考え方を理解している人がたった20%しかいないという調査があります。その一方で、予防歯科先進国のスウェーデンは約60%。この差は、毎日の歯磨きの方法にも将来の口内の健康状態にも影響することでしょう。
 そもそも予防歯科とは、むし歯にかかる前の「予防」を大切にする考え方です。歯科医院を「トラブルを抱えてから行くところ」と考えている人も多いかもしれません。しかし、歯科医院で定期的な健診や専門家の指導を受けることで、より効果的な予防歯科を実践できるのです。
 まずは、歯科医院での健診と自分でできる以下のようなケアから始めましょう。

予防歯科の考え方を理解している人
3カ国オーラルケア意識調査
各国1569歳男女1200名(2013)


セルフケアのポイント

1. 「フッ素」を残す
歯質を強化し、むし歯を予防するフッ素配合の歯磨き剤を使いましょう。また、歯を磨いた後、何度も口をすすぐとフッ素が流れてしまいます。すすぎは1回程度にしましょう。
2. 「歯垢」を落とす
歯垢がつきやすい場所は、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯のかみ合わせ部分などです。ハブラシの毛先を歯面にあて、軽い力で小刻みに動かしながら磨きましょう。また、歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってしっかり歯垢を落とします。
3. 「菌」を増殖させない
菌はむし歯や歯周病の原因になります。就寝前に殺菌剤入りの洗口剤を使用しましょう。

資料提供/ライオン