日差しの厳しいこの季節にこそ、お肌のためにしっかりとした日焼け対策をしてあげましょう。
今回の管理栄養士
恵比寿ガーデンプレイス店 山崎 知佳
紫外線の影響
紫外線が1年のなかでいちばん多く降り注ぐ7~8月。この時期はいつもより入念に日焼け対策をする必要があります。そもそも紫外線は、肌にどのような影響をもたらすのでしょうか。まず、紫外線が皮膚の表面付近で吸収されると、皮膚はメラニン色素を作って肌を紫外線から守ろうとします。いわば体の防御反応です。作られたメラニン色素は、通常、自然にはがれ落ちますが、日焼けした肌は新陳代謝のリズムが乱れ、メラニン色素が肌に残って沈着してしまいます。これが「シミ」というわけです。
しかも、日焼けを繰り返していると細胞の再生が正常に行われなくなり、皮膚がんを招く恐れもあるのです。やはり紫外線は肌にとって大敵。とくに日焼けをすると肌が赤くなるタイプの人は、メラニン色素が産生されにくく紫外線の害を受けやすいため、より念入りな日焼け対策が必要です。
食べ物での対策とケア
いちばん有効な紫外線対策は、日焼け止めや日傘、帽子などを使って、紫外線を極力浴びないようにすることです。ちなみに、紫外線はくもりの日でも快晴時の5~6割、雨の日でも3割程度が降り注いでいるので、油断しないようにしましょう。さらに、食べ物に気を配ることも対策のひとつです。
日焼け対策として効果的な栄養素の代表が、抗酸化作用のあるカロテノイド、ビタミンC、Eです。
ビタミンAの一種であるβカロテンやリコピンなどのカロテノイドはとくに抗酸化作用が高く、シミ対策には欠かせません。ビタミンCは、メラニン色素を無色のメラニンに還元して、シミやそばかすをめだたなくする働きがあります。そして、そのビタミンCと一緒にとることで抗酸化作用がアップするのがビタミンEです。
カロテノイドは、かぼちゃやにんじん、トマトなどの緑黄色野菜に、ビタミンCは果物や野菜などに、ビタミンEは植物油や種実類、かぼちゃなどに多く含まれているので、料理に上手にとり入れてみましょう。
知っておきたい お料理のいろは
『おしょうゆの種類と使い方』 ■こいくちしょうゆ塩味やうま味、甘味、酸味、苦味などを併せ持ち、卓上調味料としても調理用としても使える。
〈おすすめ料理〉
煮物、焼き物など
■うすくちしょうゆ
こいくちよりも色は薄いが塩分は高い。しょうゆの色や香りを抑えて、素材の持ち味や色を生かす。
〈おすすめ料理〉
炊き込みご飯、お吸い物など
■たまりしょうゆ
ほとんど大豆だけで作られ、とろみ、濃厚なうま味や香りが特徴。刺身しょうゆにもよく使われる。
〈おすすめ料理〉
照り焼き、佃煮など
3種類のほかに、「さいしこみ」「しろ」もあります。
参考:農林水産省ホームページ
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