今回の管理栄養士
高田馬場店
佐伯
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。
生活習慣も影響
体内の余分な水分が血管や細胞の外にたまってしまっている状態が「むくみ」です。朝起きたら目が腫れていた、夕方になると指輪が抜けないなど、だれもが一度は経験があるのではないでしょうか。むくみの代表的な要因は次の通りです。
■塩分やアルコールのとり過ぎ
加工食品は塩分が多く含まれている傾向があるので、食べる機会が多い人は要注意
■運動不足
全身に血液を送る働きが悪くなり、老廃物もたまりやすくなる
■睡眠不足
代謝が悪くなり、余分な水分が体内に残りやすくなる
■デスクワークが多い
長時間同じ姿勢でいることで血液の循環が悪くなる
そのほか、水分不足や冷え性、夜遅い時間に食事をする習慣がある人、生理によるホルモンの変化などもむくみの要因となります。
食生活の改善から
むくみを解消するには食生活の改善も大切です。塩分や脂肪分を控えめにし、野菜や果物などの食物繊維を多く摂取することで、体内の水分を調整することができます。栄養素ではカリウムがおすすめです。カリウムは、さつまいもや豆乳、アボカド、小松菜、ほうれん草、トマト、豆類、バナナ、りんごなどに多く含まれ、塩分(ナトリウム)を尿として体外に排出する働きがあります。しかし、カリウムは水溶性のため、ゆでたり水にさらしたりすると量が減ってしまいます。そのためスープにしたり、煮汁もいただけるような煮物にしたりして食べるといいでしょう。
また、血液中にはアルブミンというたんぱく質があります。アルブミンは、血管内外の水分量の調節にかかわっているとされています。そのため、たんぱく質もしっかり摂取するように心掛けましょう。
もちろん、運動や睡眠環境の改善、姿勢の改善などもむくみの解消に役立ちます。むくみやすいと感じる人は、食・生活習慣を全体的に見直しましょう。