そんなときは生活・食習慣を見直しましょう。
今回の管理栄養士
自由が丘南口店 長谷川 莉奈
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。
体力の低下も要因
集中して仕事や勉強に取り組みたいのに、気が付くとボーっとしてしまっている……。そんなことが続くと日々の生活に悪影響を与えます。集中力が途切れてしまう理由はさまざまあります。まず挙げられるのが、寝不足だったり、疲れが溜まっていたりすることです。そして、体力や筋力が不足していることも考えられます。集中している間は、脳が運動をしているような状態でカロリーを消費しています。そのため、体力がなければ、カロリーを消費するだけで疲れて、集中力が続かなくなるというわけです。こういったこともあり、一般的には年齢を重ねるほど集中力も続きにくくなるといわれています。
さらに、血糖値が低下していたり貧血の状態になったりしていても、頭がボーっとして、集中力が失われてしまいます。
栄養補給で活性化
集中力を高めるには、寝不足を解消して頭の中をスッキリさせることが先決です。そして、ストレッチや体操、ウォーキングなど軽い運動をとり入れることも大切です。さらに、次の栄養素を積極的に摂取するように心掛けましょう。まずは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれているDHAです。頭が活発に働くようにサポートしてくれます。次に、豚肉や大豆などに多く含まれるビタミンB1。ビタミンB1が不足すると糖質の代謝がスムーズに行われず、イライラや集中力の減退につながります。そして、貧血を防ぐために、赤身の魚やレバーなどに含まれる鉄分の摂取も心掛けるといいでしょう。
一方で、コーヒーや栄養ドリンクなどに含まれるカフェインも瞬間的に集中力を高めてくれます。カンフル剤的に利用することができますが、とり過ぎは脳への刺激が過剰になるため注意が必要です。1日に、コーヒーなら約450ml、栄養ドリンクなら約125mlにとどめておくのが良いとされています。また、カフェインの吸収を穏やかにするのが脂肪分です。そのため、ヨーグルトや牛乳などの乳製品と一緒にとることもおすすめです。