自分の体、大切にしていますか?腸から始めるセルフドック 前編

「今年はコロナの影響で、まだ健康診断に行ってない」という人も多いかもしれません。
きちんと検査を受ける必要はありますが、自分自身の毎日の体の変化を見落とさないことも大切。
そこで、体の健康を大きく左右する腸のセルフドックを始めましょう!

免疫力をUPする!?腸の重要な働き

 毎朝、気持ち良いお通じがあって出掛けるのと、お通じを我慢したり便秘や下痢だったりの状態で出掛けるのとでは、1日の体調や気分が大きく違うのではないでしょうか。それほど、腸の健康は私たちの体全体の健康を左右する存在なのです。  では、腸はどのような働きをしているのでしょうか。主な働きは次の通りです。 ■食べた物をどろどろの状態に消化する
■消化された食べ物から、必要な栄養分や水分を吸収する
■消化・吸収後、体にとって不要なものを体外に排出する
 これらの役割を果たすことで腸内環境が整い、さらに次の重要な働きにもつながります。
■病原菌やウイルスなど体にとっての異物を撃退して、免疫力をアップする


大腸がんによる死亡数は男女とも上位
がんにもいろいろな種類がありますが、その死亡数の順位が下記の通りです。大腸がんによる死亡は、女性が1位、男性が3位となっています(2018年)。

腸は健康の原点
 腸内の環境そのものが、体全体の健康や美容に大きくかかわっているといわれています。
 腸内にはとても多くの種類と数の腸内細菌が存在していますが、それらを大きく分けると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類になります。悪玉菌は体に悪い影響を及ぼすとはいえ、多少は必要な存在。日和見菌は善玉菌と悪玉菌の優勢な方の味方をする細菌です。
 この3種類が、以下のようなバランスで存在していることで、腸内環境が整っているといえます。このベストバランスを維持するためには、日ごろの腸内環境チェック、そして腸が喜ぶ生活・食習慣を心掛けることが大切です。