今回の管理栄養士
高田馬場店 大竹 由佳
腸の動きを活発にするためには、朝食をしっかり食べることも大切。さらに、腸内で発酵するいも類や豆類、かぼちゃなどもおすすめ。きれいな腸と美を一緒に手に入れてくださいね。
管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。
手軽に始められる「菌活」
「○○活」と呼ばれるさまざまな活動のなかでも、とくに注目したいキーワードが「菌活」です。体に良い働きをする菌を食事からとり入れることで、美容と健康の両方に効果を期待するというものです。では、食事でとることができる菌にはどのようなものがあるのでしょうか。実は身近なところにたくさんあるのです。たとえば、味噌やしょうゆなどに含まれる麹菌、納豆に含まれる納豆菌、ヨーグルトやチーズ、キムチ、漬物などに含まれる乳酸菌などがそれにあたります。
それぞれの効果として、麹菌は疲労回復や便秘予防、納豆菌は動脈硬化や骨粗しょう症の予防、乳酸菌は便秘予防やコレステロール値の低下などが挙げられます。菌を含む食品はスーパーやコンビニなどで手軽に入手できるものばかり。積極的に食事にとり入れましょう。
きのこをチェック!
さらに、「菌活」界の王様的な食品があります。それは、きのこです。きのこは、動物でもなく植物でもない「菌類」に分類されています。「菌そのものを食べられる」という点で、とても魅力的な食品です。それでは、きのこはどのような「菌活」をしてくれるのでしょう。
きのこの最大の特徴は、善玉菌の栄養となる食物繊維が豊富に含まれていること。食物繊維は、腸内のコレステロールや脂質を吸着し、便秘の予防や改善に効果を発揮してくれます。
そもそも、食物繊維などが不足して便が腸に長くとどまっていると、腸内の善玉菌はどんどん減ってしまいます。すると、有害物質やガスを発生させる悪玉菌の割合が増加。さまざまな体の不調や肌荒れなどにつながってしまうのです。
また、きのこはビタミンやミネラル、葉酸など、女性にうれしい栄養素もたくさん含んでいるうえ、低カロリーフードとしても知られています。上手に料理にとり入れれば、ダイエットの強い味方にもなってくれそうです。
このように、菌を摂取すると健康と美容にいいことがたくさん。以上で紹介した以外にも、免疫力のアップや花粉による不調の緩和なども期待できます。「寝込むほどではないけど、何だか不調……」といったモヤモヤも、「菌活」をすることでスッキリ解消されるかもしれません。