season:Winter 芽キャベツ

スーパーにも売っているけれど、ちょっと珍しい旬の食材。特徴やおすすめの食べ方などをご紹介します。
今回のアドバイザー

小田急マルシェ本厚木店 松本 佳奈

見た目も栄養も◎

 キャベツのミニチュア版のようにかわいらしい見た目の芽キャベツ。原産地はベルギーです。ちょっと添えるだけで料理のおしゃれ度が増す芽キャベツですが、実は栄養価がとても高く、飾り物として使うだけではもったいない注目の野菜です。
 とくにビタミンCが豊富で、含有量はなんとキャベツの4倍。次いでβ-カロテンや葉酸、カリウムなどが豊富に含まれています。
 ビタミンCは免疫力を高める効果があるので、これからの季節、風邪の予防として積極的にとりたい栄養素のひとつです。さらに疲労回復や肌荒れの改善などにも効果を発揮してくれます。また、ビタミンCやβ-カロテンには抗酸化作用があり、がんや老化の予防効果も期待できます。カリウムは塩分の排出に役立つので、高血圧予防にもおすすめ。食物繊維も豊富に含まれているので、便秘の予防にも活躍してくれそうです。

芽キャベツの特徴
■主な栄養素 (可食部100gあたり)
エネルギー…50kcal
食物繊維………5.5g
ビタミンC……160mg
ビタミンK……150μg
β-カロテン…710μg
葉酸…………240μg
カリウム………610mg
たんぱく質……5.7g
炭水化物………9.9g

■ビタミンCの比較

煮込み料理におすすめ

 このように栄養価が高い芽キャベツですが、使い方がよく分からず、これまであまり使ったことがないという人も多いかもしれません。調理のいち押しはシチューやポトフなどの煮込み料理です。下茹でをしなくても芯までやわらかくなり、味もぐんぐん染み込んでくれます。この調理方法なら、水に溶けやすいビタミンCもスープと一緒にとることができます。
 また、β-カロテンは脂質を含む食材と合わせると吸収率が上がるため、オリーブオイルなどと合わせたホットサラダもおすすめです。 選び方のポイント
葉の緑色が鮮やかで、巻きがしっかりしている 重量感がある 黄色がかっていない 保存方法
湿らせたキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵保存。
長期保存したい場合は、下茹で後、よく冷ましてから冷凍する。