season:Summer ゴーヤ

今回のアドバイザー

管理栄養士 エクスプレスグランゲート新橋店 佐藤 菖

夏バテ予防にもおすすめ

 「濃い緑×イボイボ」の見た目が印象的なゴーヤ。「ゴーヤ」の呼び名は主な産地である沖縄の方言で、実際の名前は「ニガウリ」や「ツルレイシ」です。旬はまさにこれからの季節、夏。旬の野菜はより栄養価が高くなるといわれていますが、ゴーヤにはどのような栄養があるのでしょうか。
 ゴーヤの主な栄養素はビタミンCです。ビタミンCはコラーゲンを生成したり、メラニン色素が増えるのを抑えたりする効果があるので、厳しい日差しが降り注ぐ夏はとくに積極的にとりたい栄養素のひとつです。ちなみに、ビタミンCは水溶性で熱に弱いのですが、ゴーヤのビタミンCは熱を加えても壊れにくいタイプです。
 そしてゴーヤを特徴づける栄養素ともいえるのがモモルデシンです。ゴーヤの苦み成分のもとにもなり、胃腸の状態を整えたり、傷ついた胃腸の粘膜を守ってくれたりする効果があります。夏バテの予防や改善にもぴったり。さらに、血糖値や血圧を下げる効果も期待できます。
 ほかに、鉄分や食物繊維も豊富に含まれています。
ゴーヤの特徴 ■主な栄養素 (可食部100gあたり)
エネルギー…7kcal
食物繊維……2.6g
ビタミンC…76mg
ビタミンK…41ug
葉酸…………72ug
カリウム……260mg
カルシウム…14mg
鉄分…………0.4mg

■ビタミンCの比較

豚肉との相性◎

 ゴーヤの食べ方としておすすめなのは、豚肉と合わせて食べることです。豚肉にはビタミンB1やB6といった美肌効果の高い栄養素が含まれています。さらに豚肉は疲労回復効果が高く、ゴーヤと一緒に食べることで夏場の健康と美の相乗効果が期待できます。 選び方のポイント
鮮やかで濃い緑色 ずっしりと重みがある イボの大きさがそろっていてハリがある 保存方法
表面をふき、ラップに包んで冷蔵庫で保管。
すぐ食べない場合は種とワタを取り除き、水洗いせずにラップで包むことで、鮮やかな緑色のままでの保存が可能。