乾燥肌編 肌にやさしい生活と正しい治療方法を!季節の変わり目のかゆかゆカサカサ

秋から冬にかけては、気温も湿度も低下し、日照時間も短くなります。この変化は体調や心にも悪影響を与えます。そして、乾燥した空気は肌にもストレスを与え、新陳代謝が低下して肌荒れを起こします。ひどくなるとかゆくなったり亀裂が入って炎症したり……。早めのケアを実践しましょう!

乾燥肌の種類と症状、治療方法 乾皮症

症状
●表面から角質がはがれ落ち、粉をふいたように白っぽくなる「鱗屑(りんせつ)」がみられる。
●強いかゆみがあるため、かくことによって炎症が起こる。
治療方法
●腰周りやすね、太ももなど患部が広範囲の場合は、保湿成分配合の乳液タイプのローションが適切。
●皮膚の乾燥を改善する尿素製剤や保湿成分を配合したものを塗る。
日常の注意
加湿器などを使用して、できるだけ乾燥を防ぐことが重要。湿度の目安は50%。
体を洗う際、こすり過ぎや石けんの使い過ぎに注意する。

角化症

症状
●ひじやひざ、かかと、くるぶしなどが乾燥してカサカサになる。
●ひどくなると角質が厚くなり、硬くコチコチになる。
治療方法
●角層の水分保持力を高め、潤いを与える「尿素」(10%製剤より20%製剤の方が効果的)や「ヘパリン類似物質」などを配合したより効果の高いクリームを塗る。
日常の注意
クリームは入浴後に使用すると効果的。
症状がひどいときには、クリームを塗った後、ラップなどでパックをすると効果的。
手指の荒れ

症状
●手指がカサカサする状態が続き、かゆみや湿疹、皮膚に亀裂などが生じる。
●悪化して刺激を受けやすくなると、強い炎症が起こることもある。
治療方法
●悪化を防ぐ、さらに維持・治療するためには保湿製剤を塗る。
●指紋がなくなったようなひどい炎症患部には、ステロイド軟膏を塗る。
日常の注意
水仕事などでの外部からの刺激を防止するために、液体ばんそうこうを活用する。
水仕事をするときには、ゴム手袋を使用し、その中に綿製の手袋を着用する。
炎症がひどい場合は、洗髪するときも手袋を着用する。
低刺激性の洗剤を使用する。

資料提供/興和新薬