あなたも歯周病かも!?正しい知識と毎日のセルフケアが重要!

「毎日歯磨きをしているし、とくに痛いところもしみるところもないから大丈夫」と思っていても、歯周病は徐々に進行しているかもしれません。進行すると、体そのものの病を悪化させることもあるため、いますぐ歯周病チェックをして、適切なケア方法を手に入れましょう。

 自分の口内の様子を思い出して、次のあてはまる項目にチェックを入れてみましょう。
□ 歯肉の色が赤い、もしくはどす黒い
□ 歯と歯の間の歯肉が丸く、腫れぼったい
□ 歯肉が、疲労時やストレスがかかっているときに腫れやすい
□ 歯肉が退縮して、歯と歯の間にすき間ができてきた
□ 歯が長く伸びてきた
□ 歯の表面を舌でさわるとザラザラする
□ 歯磨き時などに歯肉から出血しやすい
□ 起床時に口が苦く、ネバネバして気持ち悪い
□ 歯肉を押すと白い膿がにじみ出てくる
□ 歯の動揺がある
□ 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
□ 上顎の前歯が出てきた
□ 人から口臭があると言われる

(出典:野口俊秀ほか:歯周病のチェックポイントと予防法、口腔ケアのABC(河合幹ほか編)、医歯薬出版、1999、p168)

 ひとつでもチェックがついた人は、もしかしたら歯周病を患っているかもしれません。
 厚生労働省の歯科疾患実態調査(平成23年)によると、10〜14歳のほぼ半数に歯周病の初期症状である出血や歯石沈着がみられ、35歳以上では80%以上の人になんらかの歯周病の症状がみられています。つまり、誰しも歯周病である可能性を否定できないのです。
 しかも、最近の研究によると、歯周病は認知症や脳血管疾患、肺炎、心臓病、メタボリックシンドローム、糖尿病、妊娠トラブルなどのリスクを高めることが分かってきたのです。
 そこで、下表で自分の口内をチェックし、歯周病ケアができるアイテムを選んで、しっかり予防しましょう。

歯ぐきの状態と歯周病の程度


表のイラストと自分の口内を比べて、歯肉炎の症状がみられる人は、すでに歯周病といえます。歯周病は歯周ポケットで進行する細菌感染症です。進行すると歯を支える骨が破壊され、歯が抜けてしまうこともあります。

(参考:公共財団法人ライオン歯科衛生研究所ホームページ)