歯磨き編 食べかすや汚れ、残ってない?フロスと歯間ブラシでしっかりお掃除

食後のオーラルケア、歯ブラシだけで済ませていませんか。実は、歯ブラシだけのお掃除では、歯と歯の間の細かい部分の食べかすや汚れは取り切れていないことが多いのです。そこで今回は、もっときれいに口の中をお掃除できるアイテムとケアのポイントをご紹介します。
 口の中を大きく開いてのぞいて見ると、ふぞろいの形の歯がびっしりと並んでいます。それを改めて見れば、歯ブラシだけで食べかすや汚れを取れるか不安になる方もいるのではないでしょうか。
 実際に、歯ブラシだけの清掃での歯垢除去率は、グラフのようにたった58%なのです。
 オーラルケアには、歯ブラシに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスといった歯と歯の間の細かい部分までお掃除できるアイテムを使うことがポイント。
 アイテムを上手に使い分けて、健康できれいな歯をキープしましょう。

毛先が届きにくい歯と歯の間の歯垢除去率

出典:山本ほか 日本歯周病誌(1975)歯垢除去率(%)

歯と歯のすき間が狭い部分には“デンタルフロス”

デンタルフロスは弾力性のある細い繊維の束です。歯ブラシが届きにくい歯と歯の間を効果的に清掃します。

デンタルフロスを初めて使う人は、挿入しにくい奥歯の歯間も手軽に清掃できる「Y字型フロス」がおすすめです。慣れてきたら、「ロールタイプ」を使ってみましょう。自分の指を使うので、お掃除のコントロールがしやすく経済的です。フロスがひっかかったり、ほつれたりする場合は歯科医院で相談しましょう。

歯と歯のすき間が広い部分には“歯間ブラシ”

歯間の根元に三角形のすき間がある人は、なにかトラブルを抱えているかもしれません。歯間ブラシで丁寧に清掃しましょう。

歯間ブラシを初めて使う人は、小さいサイズから。歯肉に炎症がある場合は、使い始めに出血することがありますが、痛みがなければそのまま使用を続けてください。痛みを伴う場合やうまく使用できない場合は、歯科医院で相談しましょう。

POINT 使用後は流水で洗い流し風通しの良い場所で保管すれば、数回使えます。