コラム編 “筋力アップ”

肌のたるみやくすみなどの悩み、実は筋力アップも解決策のひとつ。顔も体も一緒に筋力アップをめざしましょう。

今回の管理栄養士


テラスモール湘南店 柏木 佳奈

ダイエットのために食事量を減らす人もいるかもしれません。しかし、必要な栄養素をしっかりとって筋力をつけ、健康な体作りをすることで美しさも手に入れられますよ。

管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。



筋力アップで美もアップ

 美しくなることと筋力アップ。一見関係がないように思われます。しかし、ある程度筋力をつけておくことは、美容やアンチエイジングのためにとても大切なこと。筋力がなく、脂肪ばかりの顔や体ではたるみが目立ち、どうしても老けた印象になってしまうからです。
 また、筋肉の重要な働きのひとつに筋収縮、つまり筋肉が伸びたり縮んだりすることが挙げられます。筋収縮によって血液は体中に流れ、私たちは体温を保っているのです。つまり、筋収縮が活発に行われることで血行が良くなり、顔色もすぐれ、メイクではカバーしきれなかったくすみの改善にもつながるというわけです。
 さらに、筋肉が多いほど基礎代謝が高くなり、消費されるエネルギー量が多くなります。ということは、ダイエットにも効果があるということ。つまり、筋力をアップすることで、美しさもどんどんアップしていくはずなのです。

たんぱく質がカギ

 では、筋力アップを図るためにはどうしたら良いのでしょうか。「毎日、ハードなトレーニングをしなくてはいけないの?」と考えがちです。もちろんトレーニングは有効で、体を動かすことは重要です。
 しかし、食事を見直すこともポイント。毎日トレーニングできる人なら、効率良く筋肉をつけられますし、体を動かす機会が少ない人も、まずは食生活の見直しからスタートして運動への意識を変えていきましょう。
 筋肉をつけるために必要な栄養素は、たんぱく質のほか、ビタミンやミネラルなどで、これらを含む食品をバランス良く食べることが重要。また、体の中に炭水化物が十分にないと、筋肉がエネルギー材料として使われてしまうことがあります。そのため、炭水化物をしっかりとることも大切です。
 たんぱく質は肉や魚介、乳製品、卵など、主に動物性食品に豊富に含まれています。ほかに大豆や大豆製品にも多く含まれているので、脂質のとり過ぎが気になる人はこちらの食材もおすすめです。そして、たんぱく質の代謝にはビタミンB群が欠かせません。なかでもビタミンB6はたんぱく質の分解や合成に不可欠な存在。鶏ささみやにんにくに多く含まれているので、積極的にとり入れましょう。